株主の皆様には、日頃より当社グループの事業にご理解とご支援をいただき、厚く御礼申し上げます。
第68期(平成29年12月期)の世界経済は拡大基調を維持し、日本経済も外需に支えられ堅調に推移しました。一方、グローバル化・デジタル化による、社会・産業の変化が加速しています。上下水道事業については、進行する施設の老朽化=更新需要の増大に対し、運営管理の効率化が必須になっています。
当社は、“水と環境のコンサルタント”を事業の基本方針に掲げ、上下水道事業におけるデジタル技術の活用を積極的に推進してきました。昨年は、クラウド型総合管理システムであるSkyScraperの機能拡張、点検調査用ドローンのAirSlider及び下水道ストックマネジメントツールのKanroKarteの開発、下水処理シミュレータのBioWinの導入を実現できました。今後は、これからの技術の拡充とともに事業領域の拡大と企業価値の向上を図ってまいります。
プロセス改革及びソーシャルキャピタル構築に関しては、設計の3次元化を実現するBIM/CIM、モバイルワーク・テレワークによる多様な働き方の実現、70歳定年に向けた人事制度改革、CSR活動を進めています。また、会社をご理解いただくための情報発信も積極的に進めています。
今後とも一層のご指導とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
平成30年 3月
代表取締役社長
村上 雅亮