くらしの安全・健康・快適をまもるためには汚水処理による生活環境の保全と雨水排除による浸水防除が必要になります。また広く自然環境の保全を図ることも下水道の重要な役割です。調査・計画(下水道)では地域の課題解決と持続可能な事業に向けた計画を策定します。

基本計画/ビジョン

下水道の基本計画/ビジョンでは、地域社会の動向やインフラの状況を踏まえて、将来の水インフラのあるべき姿と実現方法を明らかにし、関係者との共有を図ります。NJSは、地域社会と水インフラが抱える課題に加えて、サービスの向上、環境対策・災害対策の推進、インフラ管理の高度化に対応した計画を策定します。

広域化・共同化計画

広域化・共同化は、人口減少に伴う使用料収入の減少、施設老朽化、職員減少などの事業課題を広域的な対応や共同の取組みにより解決あるいは改善を図るものです。NJSは、地域の共通課題の明確化、広域化・共同化の利点と課題の整理、関係機関の意見調整、説明資料作成など多面的に計画の推進を支援します。

合流改善計画

汚水と雨水が同一管で排除される合流式下水道では雨天時に汚濁物が公共用水域に排出される問題があり、これまで改善が進められてきました。今後は水域ごとに水質目標を設定し水環境を保全する取組みが求められます。NJSは、独自の水質シミュレーションにより目標・対策を適切に設定し、地域の水環境の創出に貢献します。

汚泥の有効利用

わが国では、化学肥料の原料である尿素、リン酸アンモニウム、塩化カリウムは、輸入に依存している一方で、下水処理場から排出される汚泥には肥料成分が多く含有されており、肥料利用が期待されています。NJSは、肥料利用、エネルギー利用など、下水道汚泥やバイオマスの利用について積極的に提案しています。

雨天時浸入水対策

雨天時浸入水とは、雨水や地下水が分流式汚水管に浸入するもので、管路からの溢水や下水処理場の管理費増大などの要因となっています。発生源や起因エリアの特定が課題ですが、NJSは、マンホールによる水位観測技術やAIによるスクリーニング技術により、対策対象の特定を的確に行い、対策の推進に寄与しています。