点検・調査に特化したドローン
より早く、より安全に
独自の機体構造と制御システムにより、
管路や閉鎖性空間での安定飛行を実現しました。
令和3年度末のわが国の下水道管路延長は約49万km。このうち9割が人による目視調査ができない口径800mm未満の小口径管路です。
現在、口径800mm以上の管路は人による目視調査が行われ、口径800mm未満の小口径管路は自走式のテレビカメラ等で調査が実施されています。これらの方法では、人がマンホールに入り機材等を設置する必要があることから、効率が良いとは言えず、調査が進んでいない状況です。
管路の耐用年数といわれる建設後50年を経過した管路延長は、現在約3万kmと全体の6%ですが、今後この比率は急増し、管路老朽化による道路陥没等の危険性も高まります。また、人手不足社会が進行する中、調査作業の省力化は欠かせない課題です。このような背景から、管路の点検・調査の効率化と経済性の確保が喫緊の課題となっています。
水中ドローン WATERi FF1
水中構造物の点検・調査を安心安全に実現
≪産業用水中ドローン≫
水中調査に最適な機能を搭載・使いやすさを追求
水中ドローンに求められる「移動・撮影・記録」の基本性能はもちろん、マルチプラットフォームの採用によりカメラ用マウント、全周ソナー、操縦用FPVカメラなど調査の可能性をより広げる様々な機能を搭載しています。
また、調査用機器としての使い勝手の良さを追求し、本体をけん引できるほどの強度を持った通信用テザーケーブルと、運搬時用専用ハードケースを標準セットに含めています。さらにはオプションとして、マルチビームイメージングソナーやレザースケーラー、ケーブル巻き取り用リール、予備バッテリー、超音波厚さ計なども用意しています。
最大速度 | 3knot(1.5m/s) |
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最大深度 | 100m |
プロペラ | 直径5インチ |
サイズ | 全長×全幅×全高 457×575×330mm (標準カメラ搭載時) |
乾燥重量 | 約16kg(水中重量約0kg) |
飛行型ドローン Air Slider® Fi4
管路、閉鎖性空間内の点検・調査を安心安全に実現
≪閉鎖空間点検・調査ドローン≫
小口径管きょや閉鎖性空間で安定飛行可能 点検・調査を効率化
閉鎖性空間の点検・調査に特化した「Fi4」は、小口径管きょ等の狭隘空間を浮上して飛行しながら対象物を撮影します。人が地下の管内に入る必要がなく、より早く・より安全に点検・調査を実施することが出来ます。
本体は軽量で丈夫なカーボンを採用することで耐久性を確保しました。また、独特の機体構造で、ドローン自身が発生させる乱気流を制御しつつ、管内の凹凸に詰まることなく安定して飛行することが可能です。機体の前後にLEDライトを備え暗い場所でも鮮明な画像を撮影できます。操作用のFPVカメラを別途搭載しており、リアルタイムに前方を確認しながら操作することが出来ます。
走行(飛行)時間 | 約4分 |
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適用範囲 | 直径400~1,350mmW |
最大飛行速度 | 3m/s |
サイズ | 全長×全幅×全高 290×610×220mm (標準カメラ搭載時) |
重量 | 2.4kg(バッテリー含む) |
水上走行型ドローン Water Slider® W4
水中構造物の点検・調査を安心安全に実現
≪水上走行型点検・調査ドローン≫
流水状態の管路内点検・調査を安全に実施
水量が多い箇所や流速が速い箇所などの、従来手法による点検・調査が困難な場所に有効な水上走行型ドローンです。閉鎖性空間用ドローン「Fi4」をベースに専用フロートを装着することで、水面上に浮いて管内の点検・調査を実施することができます。水を抜くことなく調査ができる点と、操縦が可能な浮上式カメラ調査機材である点が特長です。
機体前後のLEDライトによる強力照明により暗い管内でも鮮明な画像が撮影できます。また、FPVカメラにより、リアルタイムに撮影映像を確認しながら操作できます。最大で4台までのカメラが搭載可能で、管内多方向から撮影することが可能です。
防塵防水性 | IPSS |
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最大走行速度 | 1.5m/s |
走行時間 | 約30分 |
サイズ | 全長×全幅×全高 760×520×320mm |
重量 | 4.5kg |