Y.Y

部署 東京総合事務所 建築部
卒業 理工学研究科 入社 2014年新卒入社

仕事内容

建築系技術者として、浄水場や下水処理場を管理する人のための空間や、様々な機械や電気設備を設置する空間となる建物の設計を行っています。大きく分けると、新たに建物を建設する新設業務と、既存の建物に対する業務があり、その両方が対象となります。新設業務においては、メインとなる水処理や設備配置等を建築以外の土木・機械・電気の各担当等との調整を行い、必要な面積や高さを決定していきます。また、使用性や経済性など多方面の要素を考慮して最適なプランを決めていくのが建築の役割となります。既設の建物に対する業務においては、耐震診断及び補強、ストックマネジメントに関する改築設計などを行っています。実際に建設に至るまでには、平面図・立面図などの意匠図作成や、構造計算及び構造図面の作成、仕上げや材料に対する数量計算など、多岐にわたる範囲が建築として担当する業務となります。

仕事のやりがい

やりがいのひとつとしては、設計したものがカタチになることです。設計した建物が実際に建設された時や、耐震補強工事が完了したものを実際に見ると、それまでの頑張りが報われます。それぞれの仕事に対しても、場所や用途、条件などひとつとして同じものはないため、その分様々な検討が必要なため苦労する場面も多々ありますが、無事に設計を終えて納品できたときには達成感があり、やりがいのひとつとして考えています。自治体の方からコンサルタントの一担当者として、進行中の業務を問わず建築分野に対する相談を受けるなど頼りにされた時には喜びを感じます。

社会貢献

仕事で関わってきた浄水場や下水処理場などが、何事もなく日常的に機能していることが、まずは社会貢献しているなと感じています。特に、耐震・耐水に関する補強設計をした施設などに対して、近年の頻発する地震や洪水などの災害が生じてしまった場合においても被害無く、事業を継続している時には社会貢献を実感します。

有料表彰に選出された
耐震診断プロジェクト

最も印象に残っているのは、とある既存施設における耐震診断プロジェクトです。特徴として、対象施設の数を含めてボリュームが大きいことに加え、ボリュームに対して設計工期も非常にタイトな業務でした。さらには、お客様は経験も技術面でも豊富な方であったため、設計に対する要求も非常に高いものでした。これに対して、様々な検討を実施することはもちろんのこと、積極的に社内の管理技術者や上司への相談を行うと共に、関係する土木や設備の各職種の担当者への協力を仰ぐなど、業務に尽力しました。すべて順調に進んでいったという訳ではなく、時には検討内容などに対してお客様から指摘などを受ける場面もありました。ですが、最終的には、工期内に十分な成果物を作成して納めることができただけでなく、この業務及び各担当においては優れた業務として優良表彰に選出され、満足のいく結果となりました。

学生時代の学び

学生時代は建築学を専攻しており、修士論文では「地震動を受ける鉄骨ブレース補強後RC造建物の耐震性能評価」というテーマで研究をしていました。仕事においては、建築全般の設計を行うにあたって、構造に関する基本的な知識や専門的な部分でも活かせていると考えています。一例として、入社当初に担当していた耐震診断・補強に関する構造解析手法(非線形解析)の開発においては専門的な知識を身に着けていたことを発揮できたと思っています。その他、様々な業務を進めていくにあたっても、ひとつ自身の強みとなる分野があることで、社内外問わず、やり取りがスムーズに行うことが出来ていると考えてます。

上司からの声

建築設計は、意匠、構造、設備(空調・衛生・電気等)、工事監理など多岐にわたる設計業務です。また、建築設計は『正解がない、チャレンジの仕事』だと思います。プロジェクトにおける様々な設計条件、客先からの要望などを整理し、プランを提案する。提案が受け入れられることもあれば、逆に失敗することの方が多い仕事だと思いますが、Yさんにはどのプロジェクトにおいても失敗を恐れることなく、『正解に近づきたい』というチャレンジの姿勢があります。建築設計を行う上では一級建築士という国家資格の取得も一つの目標ですが、Yさんはすでにその資格を取得しております。建築設計に必要な知識の習得は多く、工事監理業務などの現場における経験などはこれからも必要となります。今後携わる建築設計においても、客先の求めていることを感じ、正解を求めるチャレンジの姿勢を続け、更なるステップアップを期待しております。