社長メッセージ

代表取締役社長

村上 雅亮 MASAAKI MURAKAMI

70年間の歩み

NJSは、戦後間もない1951年に「水と環境の総合コンサルタント」として設立されました。会社の設立趣旨は、社会発展に欠かせない安全で衛生的な都市環境を創ること、近代的な上下水道の普及を図ること、水と環境の技術者を育成することです。
以来70年NJSは、水と環境の技術とサービスを通じて豊かで安全な社会の創造に取り組んできました。現在では、安全で安定した水の供給(水道)、汚水処理による衛生的で快適な都市環境の創造(下水道)、川や海などの水環境の保全(水質保全)、豪雨や浸水に対する安全なまちづくり(雨水対策)を進めています。また、海外にも積極的に展開し、海外の業務実績は90ヶ国以上に及んでいます。
今日、世界的な人口増加と開発の進行、グローバル経済の進展のなかで、気候変動に伴う影響の深刻化や生物多様性の喪失が進むなど、環境問題への対応が重要な社会課題となっています。これまでのように、自然の資源を一方的に利用し廃棄していくシステムでは、社会の持続性が保てなくなっています。地球全体の環境容量を前提にして経済活動を進める、新しい環境時代に入ろうとしています。
NJSはこの新しい環境時代を牽引する「環境先進企業」を目指しています。

NJSが目指す未来

新しい環境時代は、持続可能な社会に向けて関係者が総力をあげて取り組んでいく社会でもあります。NJSは2019年に「水と環境のConsulting & Software」という新しいスローガンを表明しました。水と環境のコンサルティングに加えて新しい時代に対応したソフトウェアを積極的に開発し提供していきます。水と環境の課題解決を通じて持続可能な社会に取り組むことがNJSの使命です。
NJSの重点課題を列記すると、①インフラ老朽化対策:ドローン、センサー、AIによるインフラ管理の最適化、②デジタルトランスフォーメーション、③官民連携事業の推進:マネジメントによる持続性向上、④気候変動対策:脱炭素とレジリエンスの強化、⑤生物多様性の保全:循環型社会の推進であり、これらの取り組みを通じて、グローバルに活躍する水と環境のリーディング・カンパニーを目指します。

クリエイティブ・ワークプレイス

NJSにとって、働く環境=ワークプレイスとは、価値を創出する場であり、社員が成長する場であり、人々の交流により新たな発想と信頼関係が醸成される場と考えています。リモートワークの普及はワークスタイルを一変しようとしています。NJSはリモートワークの特性を生かして、柔軟かつ多様な働き方を実現し、創造性・生産性を高め、人材育成を推進する取り組みを進めています。
具体的に、通信環境の整備、業務のペーパレス化、柔軟な働き方を可能とする規程の整備を図るほか、バーチャルオフィスソフトなどによるコミュニケーションの促進、スマートウォッチによる健康サポート、コワーキング(共同作業)や交流スペースを重視したオフィス整備を進めています。
また人材育成制度の充実もNJSの大きな特徴です。若手・中堅・管理職の階層別研修制度、資格取得支援、グローバル社員制度のほか、業務を通じて仕事のスキルを身につけるOJTトレーナー制度、社会人生活上の様々な支援を行うメンター制度を運用しています。「水と環境の人材を育てる」はNJSの創業からのミッションです。

学生の皆さんへ

私は45年前に日本上下水道設計株式会社(現在のNJS)に入社しました。入社を決めた理由は、一つには「水と環境」という人間にとって最も根源的で大切なテーマに取り組んでいること、もう一つは「人」が中心の会社という印象を強く持ったことでした。社員一人ひとりに意識を向け、ともに創り、ともに成長していく、そうした環境がこの会社にはあると思いました。
いま、会社は大きく成長し、ソフトウェア、センサー、ドローンなど最先端の技術を開発し、世界でプロジェクトを展開するまでになりましたが、水と環境に取り組む精神と人を中心に考える伝統は変わっていません。むしろこうした精神と伝統が会社を成長させたと考えています。
これから世界は、ポストコロナの時代、グリーン化・デジタル化による改革の時代に入ります。若い皆さんと一緒に新しい時代を拓いていきたいと思います。

経歴

1975年・早稲田大学理工学部土木工学科卒業、同年・日本上下水道設計株式会社(現在のNJS)入社、2014年・同社代表取締役社長就任、2018年・全国上下水道コンサルタント協会会長就任、主として下水道施設の調査、計画、設計、監理に従事。保有資格:技術士(総合技術監理部門、上下水道部門)、一級建築士