社会
上下水道は持続可能な社会に欠かせないインフラです。
上下水道事業は管理運営の時代となり、施設の老朽化や経営の効率化等の課題を抱えています。当社グループは、建設・管理・改築更新を一体的に捉えて効率化と機能向上を実現していく「インフラマネジメント」の推進と管理運営の効率化を通じて、これらの課題解決に取り組み、持続可能な社会実現に貢献しています。
インフラマネジメントの推進
インフラの老朽化や管理の効率化さらには災害時のリスク軽減の課題に対して、当社グループは、積極的なＩＣＴ／ＩｏＴの活用によるインフラ管理の高度化を推進しています。これにより、管路や処理施設を含めた上下水道システム全体の一体的管理や施設のライフサイクル全体を対象とした効率的管理の実現を目指します。
施設のライフサイクルに対応した技術開発の内容は次のとおりです。
- モニタリング技術
- 施設の運転状況や劣化状態の「見える化」を目的とした技術
- 点検調査技術
- 管路や処理施設の定期的な点検調査の効率化と精度向上を目的とした技術
- 自動診断技術
- 集積したデータの解析と診断支援を目的とした技術
- BIM/CIM技術
- 施設データの３次元化により、効率化、精度向上、表現力向上を図る技術
管理運営の効率化対策
人口減少と財政難に加え、事業体職員の減少が進行する中で、地域において安定した上下水道サービスの持続を図るため、上下水道事業の管理運営の効率化に向けたさまざまな事業を展開しています。
- ICT活用による効率化支援
- 施設管理から経営管理まで業務効率化を支援するクラウドシステム「SkyScraper」の提供
- 事業効率化に向けたコンサルタント業務
- 事業の広域化や統合支援、企業会計移行支援、資産調査、料金改定支援等
- 官民連携事業の推進
- ＰＦＩやコンセッションの導入に向けた調査、契約支援、履行監視業務等
- アウトソーシング事業
- 検針、料金徴収、窓口、会計、工務等、事業体業務のアウトソーシング